ピエモンテ土着品種:バルベーラ種

バルベーラ種はピエモンテの広域で多く生産されています。主ににアスティー県で造られ、Barbera d'Astiが有名です。クーネオ県アルバ市周辺で造られるバルベーラワインはBarbera d'Albaと呼ばれいいます。またエミリオロマーニャ北部でもバルベーラ種は盛んに生産されています。

 

 

粒が密集たバルベーラ種の収穫時また醸造時は手についた色素が取れず、真っ青な手になるほど、果皮の色素が強いです。そして種が小さいことから、タンニンが柔らかく、綺麗な酸の余韻が続きます。

 

 

バルベーラ種の生命力は非常に強く、色々な土壌で育つことが出来ます。そして、他のブドウ品種に比べると収穫量が多いことから、ブドウ栽培農家にはありがたい品種でした。このことが広域で栽培されるようになった要因でもあるのですが、1800年代後半、栽培技術が今ほど進んでいなかった時代、ピエモンテでもフィロキセラの被害が出始め、生命力の強いバルベーラ種の栽培面積をより広げる大きな要因となったそうです。

(恐ろしいフィロキセラ渦はバルベーラ種の根も食べ尽くしたので、現在はアメリカ品種台木を使っています。)

 

現在では樽を使ったり、栽培方法を変えりして、力強いバルベーラ種が生まれています。

バルベーラがもっとも適しているといわれるアスティー県の土壌では、長期熟成に耐えれるバルベーラが生産されています。

その立役者となったのが、GiacomoBologna(BRAIDA)。彼がバルベーラ種の持つ力を強く信じ、バルベーラ種の新たな道を切り開きました。その後、若き造り手たちが続き、現在、Barbera d’Astiは素晴らしいバリエーションと偉大なワインへ進化を遂げました。

 

 

アスティとアルバ周辺のバルベーラ種の共通している特徴は後味に綺麗な酸味が残り、食事が進むこと!!

やっぱりお料理と言いたいのですが、野菜がたっぷり使われているパスタがピッタリというピエモンテ人は多いですよ。 玉ねぎたっぷりのミートソースに卵麺!!(パスタのお話は次回に)

(20.11.2013  難波 恭子)

 

 

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