こんにちは!今日はインタビューよろしくお願いします。

まずは、アブルッツォ州の紹介をお願いします。

 地理的にはローマの東側にありイタリア中部に位置し、アペニン山脈の中でも標高が高い山々が存在する州がアブルッツォ州です。例えば、アブルッツォ州を代表するグランサッソ(2912m)、マイエッラ(2395m)。多くの国立公園も存在し、雄大な山々と手付かずの自然が残る『緑の豊かな州』です。とは言っても、アドリア海にも面しているので、山へも20分!海にも20分!という自然好き、海好きイタリア人にとっては楽園の様な所です。

Q2 河井さんとイタリア、アブルッツォのつながりを教えて頂けますか?

もともとは、父の仕事関係で幼稚園~小学校4年生まで4年間ミラノに住んでいました。その後、帰国したのですが、イタリアは常に私の傍にあり、イタリアで過ごした思い出は消える事がありませんでした。そして、18歳の時パドヴァへ1ヶ月ほどイタリア語の勉強も兼ねて渡伊、その数年後には、トスカーナのモンテプルチアーノへ1ヶ月滞在している時に友人が住んでいたアブルッツォ州に出会いました。

Q3 河井さんにとってのアブルッツォの魅力はどんなところですか?

“雄大な自然”と“人”ですね。今まで、イタリアの色々な所へ滞在いたしましたし、アブルッツォと出会ってからも、父の仕事を手伝っていた時期は、年に2度イタリアへ足を運んだり、シチリアのエトナにも魅了されましたが、アブルッツォの人達の愛情の深さと大きさに心惹かれてしまっています。自然と触れている人達は、心豊かで、愛情深く、それは、自然が生み出した人柄の様に思います。ミラノに滞在している時は、友人の自宅に招かれたり、レストランで会ったりします。それは、私にとってもちろん嬉しい事であり、楽しい時間に変わりはないのですが、アブルッツォで過ごす友人達とは、自然の中で過ごす事も多く、壁がないように感じ、心から笑って楽しめる場所なんです。私が自然好きだからかもしれませんが。そして、今回、インタビューを受けるにあたり、色々アブルッツォで過ごした日々を回想し、魅了され続けていることを再確認しました。今、無性に旅立ちたくなってます(笑 石垣さん、ありがとうございます!

                               今回取材をお願いしました河井麻子さん

Q4 街の見どころや観光スポットはどこですか?

何度も言いますが、“大自然”です(笑 グランサッソや、マイエッラに残る手付かずの自然の魅力はイタリアの中でもアブルッツォでしか経験出来ない事だと思います。気軽にハイキングもできますし、冬にはスキーも楽しめます。ウィンターシーズン、サマーヴァケーションとも、隣国から多くの観光客が訪れるそうですよ。あとは、ラクイラにある標高1460m山の頂に建つ城砦ロッカカラッショにもぜひ!約1000年前に建てられたという城跡は、部屋の一部や窓の一部、よく見ると浴場や台所のような跡もあり、景色もとても良い所です

Q5 アブルッツォの郷土料理を教えてください。

   またそれを食べる事のできるレストランのおすすめもあれば、教えてください。

なんといっても、仔羊肉の串焼き『Arrosticini(アッロスティチーニ)』です!串に仔羊肉を刺して、炭火で焼くシンプルな料理なんですが、目の前で炭火焼きにした仔羊の串焼きを食べて頂きたいです。友人たちとワインを酌み交わしながら食べるアッロスティチーニは、ほんと美味しいです。あとは、パスタのキタッラです。chitarra(キタッラ)はイタリア語でギターのこと。19世紀の中ごろにアブルッツォ州のラクイラが起源といわれるそうです。木箱にギターのような弦が張られ、その上に伸ばしたパスタ生地を押し当てて、パスタを麺上に切って作る。そのため麺の断面が正方形をしているのが特徴。友人の家にお邪魔した時にも食べたのですが、ソースはここでも仔羊です。

レストランは、アッロスティチーニを食べるならカンポインペラトーレ高原にある『Ristoro Mucciante リストランテ ムッチャンテ』がおすすめです。高原の向こう側には、アペニン山脈でも最も高い山塊グランサッソが美しく見える壮大な場所に位置します。アブルッツォの伝統料理キタッラなどを食べるなら、ペスカーラから50km程内陸に入ったマイエッラ山麓の街、グァルディアグレーレにある『Villa Maiella ヴィッラ マイエッラ』です。そして、この街に存在するユニークなネーミングがついたお菓子『Sise delle monache(修道女のおっぱい)』別名『Tore Monti(三つの山)』は、シュークリームの様なお菓子で、中にカスタードクリームがたっぷり入っていて、粉砂糖がかかった伝統的なお菓子も是非楽しんでください。

Q6 ワインのイベントなので、もちろんおすすめワインを教えてください。

やはり、『モンテプルチアーノ・ダブルッツォ』ですね。友人達と楽しんだ思い出のワインでもあり、親しみのある味わいは、飲みやすく、楽しいワインです。そんな、モンテプルチアーノ・ダブルッツォにも色々あり、忘れてはならない偉大な生産者としては、ヴェレンティーニ、エミディオ・ペペ。(※1)そして、アヴィノフェスタにも出品される、フォッソ・コルノ(※2)は、モンテプルチアーノの上質な味わいとして発見がありました。私にとってワイナリーも訪問した思い出もあるカンティーナ・トッロ(※3)日本のアブルッツォワインを盛り上げてくれていると感じるのは、ファルネーゼ。そして、私の勤め先のワインショップで人気のザッカニーニもおすすめです。もちろん、ペコリーノ種や、パッセリーナ種から造られる白ワインも親しみやすくておすすめです。名前も可愛いですし(笑

 

※1モンテプルチアーノ・ダブルッツォの王者と称される造り手。

※2会場内Eブースで楽しむ事ができます ※3会場内Rブースで楽しむ事ができます

Q7 河井さんはアブルッツォに行くとどんなふうに過ごしますか?

とにかく、自然に触れて、大好きな人に触れて、飲んで、食べて、笑って大好きな場所を感じて過ごします

Q8 アヴィノフェスタへ参加する方々一言お願いします。

アヴィノフェスタで楽しめるアブルッツォのワインは、モンテプルチアーノが主となると思います。近隣にもモンテプルチアーノから造られる赤ワインがあると思うのですが、愛情深いアブルッツォの人達が大自然の中で造ったワインは、きっと、親しみやすいワイン達だと思います!会場で、複数の地域のモンテプルチアーノを、そして、愛情深い人達によって造られたワインを体感して頂ければ嬉しいです。

 

<プロフィール>

河井麻子(かわい あさこ)

 

6才~10才までミラノで過ごし、語学勉強の為、数回渡伊を繰り返す。その後、アカデミーデュヴァンの勤務でワインの面白さに開眼し、ワイン・エキスパートを取得(その後アドバイザー現ソムリエを再取得)。様々なご縁から得たワインの経験を活かし、現在、タカムラ ワイン ショップで日々ワインに囲まれる仕事場で活躍中! 

 

<アブルッツォ州までのアクセス>

ローマキエーティプルマン(高速バス)で23時間

ボローニャペスカーラ電車(trenitalia

 

 関西空港からドバイ経由ローマ、ボローニャへが便利

エミレーツ航空で快適な空の旅をお過ごしください

 

インタビュアー 石垣亜也子

Amici Vini Italiani

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